最新バージョン2025では、下記などの機能強化や改善が行われています。
アクティビティ インサイト
- アクティビティ インサイトを活用すれば、チームメンバーが共有図面ファイルに行った投稿の確認、バージョン履歴の比較、AutoCAD間での協働作業が可能になります。
- 記録できるアクティビティの種類が増え、それらの詳細情報は新たな[アクティビティ プロパティ]パネルで確認できます。
- 図面履歴はアクティビティ インサイトに統合され、対応するクラウドストレージ※に保存すると図面の新しいバージョンが記録されます。
- [スタート]タブで図面を開かずにパレットにて図面のアクティビティを確認できます。
※:Autodesk Docs、Google Drive、OneDrive、Box、Dropbox など
スマートブロック:検索と変換
- スマートブロックのジオメトリを素早くブロックに転換できる機能により、同じような作業の繰り返しが少なくなります。
- ブロックに変換するジオメトリを選択すると同じジオメトリのインスタンスが検索され、これらのインスタンスをブロックに変換できます。
- 既存のブロックに変換する場合、現在の図面からブロックを選択したり、最近使用したブロックや機械学習アルゴリズム※で特定されたブロックライブラリから類似ブロックを選択できます。
- 既存のブロック定義を選択して、見つかったインスタンスのブロック定義を尺度と回転で置き換え方を調整できます。
※:機械学習の推奨ブロックはAutoCADでのみ使用可
スマートブロック:オブジェクト検出(テクニカルプレビュー)
- 図面内をスキャンしてブロックに変換できるオブジェクトを探す機械学習を使った機能のテクノロジープレビューです。
- オブジェクト検出を開始すると図面のジオメトリが機械学習サービスにて解析され、ブロックに変換できるオブジェクトが検出されると通知が表示されます。
- レビューモードでは[検出]ツールバーにて検出結果を管理できます。類似オブジェクトは「セット」にグループ化され単一ブロックのインスタンスに変換可能です。
ハッチングの改善
- 囲まれた領域または選択したオブジェクトをハッチングパターン、単一色、またはグラデーションで塗り潰せるHATCH[ハッチング]コマンドに新しいオプションが追加されました。
- 既存の境界ジオメトリを使用せずにハッチングを描画するオプションが加わりました。
- パスに従って、ポリライン、円、長方形を用いた塗りつぶしやハッチングを作成できます。
Autodesk Docsからマークアップを読み込む
- Autodesk DocsからPDFマークアップファイルをAutoCADに接続できるようになりました。
- Autodesk DocsにてマークアップしたPDFファイルをAutoCADで共有できるように同期しておくと、マークアップファイルが変更されると共有メンバーはAutoCADで変更内容を確認できます。
マークアップ読み込みとマークアップアシスト
- マークアップファイルから図面に対して図面の改定を取り込めるようになりました。
- マークアップアシストを外部参照に適用できるようになりました。
- 矩形状またはポリゴン状の雲マークを挿入でき、ハイライト境界や検出された形状が雲マークのサイズと形状を定義できます。
- 複数のテキストマークアップを単一のマークアップアシスト文字挿入に追加できるようになりました。
- マークアップアシストを使用する際に、現在の文字スタイルとマルチ引出線スタイルを割り当てることができます。
Esri Maps
- 図面ファイルに地理的位置情報を割り当てることができる「Esri Map」が追加されました。
- 5つの新しいEsriベースマップスタイルから選択できます。
トレースの更新
- [トレース]ツールバーに、トレースと図面のどちらを編集中なのか、より明確にわかるようになりました。
- [設定]ドロップダウンメニューをピンで固定することでカーソルを移動しても表示したままにできるようになりました。
- トレースを開いているときに図面編集モードで外部参照を変更できるようになりました。
ほか機能強化
- 2Dグラフィックスでは、フォント表示が改善されています。また、一般的なグラフィックスカードの問題を診断するための新しい[診断]タブが[グラフィックスパフォーマンス]ダイアログボックスに含まれました。
- 3Dグラフィックスでは、ワイヤフレーム表示スタイルがクロスプラットフォームの3Dグラフィックスに追加されました。
- [ファイルを開く]から、2D図面ファイルを開く時間が短縮されました。
- ACTMファイル形式とDXEファイル形式は、新しいACTMXファイル形式、DXEXファイル形式に置き換えられました。
- 生成AIテクノロジーを使用したオートデスクアシスタントが搭載されました。(2024年3月の時点では英語版のみで使用可)
新機能資料のダウンロード
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