主な機能
2018年3月23日にリリースされたAutoCAD2019では、高解像度モニタに対応したアイコン、図面比較、共有ビュー、優先画層プロパティ、グラフィックスパフォーマンスなどの機能強化や改善が行われています。
新しくなったアイコン
- リボンメニューなどに配置されているアイコンが「フラットデザイン」になりました。
- 高解像度モニタを使用したときアイコンの視認性が高くなります。
- モニタの解像度やピクセル密度に対応してアイコンサイズが動的に適合されます。
図面比較
- 修正前と修正後の2つの図面の違いをグラフィカルに確認することができます。
- 差異がある箇所は緑と赤で、違いが無い箇所はグレーで表示されるので容易に変更箇所を確認できます。
- 比較対象に文字やハッチングを含める・含めないの設定を行えるフィルタ機能を使えます。
- 自動で雲マークを表示させて差異がある箇所を分かり易くすることができます。
共有ビュー
- DWGファイルそのものを電子メールなどで送信せずに図面の内容を関係者と共有できます。
- 共有したい図面ビューなどを保存したクラウド上の共有リンクから、関係者は図面の表示、計測、マークアップを行うことができます。
- 共有リンクは30日後に有効期限が自動的に切れます。手動で延長することもできます。
ビューおよびビューポート
- [名前の付いたビュー]パネルが追加され、名前を付いたビューの登録、編集、呼び出しが行えるようになりました。
- ドロップダウンリストから希望のビュー名を選択するだけで簡単にビューを呼び出すことができます。
- レイアウト空間での作業時、名前の付いたビューをビューポートとして挿入できます。
優先画層プロパティ
- 画層コントロールが改善され、優先プロパティの識別やリセットが容易になりました。
- 外部参照画層に優先プロパティが割り当てられていることを示すステータスアイコンが追加されました。
パフォーマンスの向上
- 2Dグラフィックスの動作を設定できる[グラフィックスパフォーマンス]ダイアログボックスが追加されました。
- DirectX 11互換対応のグラフィックスカードの使用モード、スムーズライン表示および高品質ジオメトリ、GPUメモリの量を設定して、使用するパソコンでのパフォーマンスを調整できます。
高解像度(4K)モニタに対応
- さらに高解像度モニタへの対応が改善されました。
- 200以上のダイアログボックスやユーザーインターフェースが変更されました。
AutoCAD Webアプリ(英語)
- Webブラウザ上で動作するAutoCAD Webアプリを使って、どこでもDWGファイルを作図および編集できます。
- AutoCAD Webアプリは使用するパソコンにダウンロードする必要はありません。
- デスクトップ版のAutoCADと同じコアエンジンを使用しており、同じ精度でDWGデータを扱えます。
AutoCAD モバイルアプリ
- Windows、Android、iOS搭載のタブレットやスマートフォンで、どこでもDWGファイルを作図および編集できます。
- AutoCAD モバイルアプリは、iPhone X、iPad Pro、Windows Surfaceで使用でき、モバイル環境での設計データ共有を支援します。
- 拡大鏡とオブジェクトスナップ、クイックトリムとクイック計測、レーザー計測値、注釈と写真の添付などのモバイルデバイスでの作業性を向上させる機能を搭載しています。
AutoCAD LTには無い機能
- AutoCAD2019インストール時に、ReCap Pro 体験版、ReCap Photo 体験版もインストール可能。 ※LTは対象外
- AutoCAD Including Specialized Toolsetsに含まる業種専用ツールセット「Mechanicalツールセット(機械設計)」「Electricalツールセット(電気制御設計)」「Architectureツールセット(建築設計)」「MEPツールセット(設備設計)」「Map3Dツールセット(GIS&CAD)」「Raster Design ツールセット(ラスター画像処理)」「Plant3Dツールセット(プラント設計)」を利用できます。 ※LTは対象外
新機能の概要(動画)
AutoCADの機能をご紹介
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