2021年3月にリリースされたAutoCAD2022、AutoCAD LT 2022は、図面を共有、トレース、カウント、Autodesk Docsにプッシュ、フローティングウィンドウなどの機能強化や改善が行われています。
現在の図面のコピーを共有して表示・編集できる「図面を共有」
- 開いている図面のコピーをAutoCAD Webアプリで関係者と共有してできます。
- 共有するためのリンクを知っている関係者はAutoCAD Webアプリで図面を表示または編集できます。
- [図面の共有]を実行して[表示のみ]を選択して生成したリンクを伝えた関係者は図面を表示のみできます。
- [図面の共有]を実行して[コピーを編集して保存]を選択して生成したリンクを伝えた関係者は図面を編集/保存できます。
- 共有した図面には、外部参照、フォント ファイルなど関連する従属ファイルが含まれます。
現在の図面を上書きせずにコラボレーションできる[トレース]
- [図面の共有]機能の[コピーを編集して保存]を選択したときに使える図面のレビュー機能です。
- AutoCAD WebアプリまたはAutoCADモバイルアプリを使い、関係者と設計変更に関する情報を共有できます。
- トレースとは共有した図面の上に重ねた透明な紙のようなイメージです。ここに関係者と共有したい図形やコメントなどを書き込めます。
- トレースに設計変更に関する情報を書き込むことで、既存の図面を誤って変更してしまう可能性が無くなります。
集計を自動化できる[カウント]
- 図面内のブロックやジオメトリなどのオブジェクト数を自動的にカウントして集計できます。
- 集計結果は文字または表(ダイナミックテーブル)として図面内に配置できます。
- ツールバーやパレットで集計対象のブロック/オブジェクトを順番に拡大表示できます。
- 集計したブロックやオブジェクトが増減しても[再作図(REGEN)]コマンドを実行すると集計結果を更新できます。
パブリッシュの手間を削減できる[Autodesk Docsにプッシュ]
- AutoCADから図面シートをPDF形式でAutodesk Docsに直接パブリッシュできます。
- 複数の図面をPDFとしてAutodesk Docsの指定したプロジェクトフォルダにアップロードできます。
- AutoCAD Webアプリを使って現場などからAutodesk Docsに保存した図面を確認できます。
複数の図面を同時表示できる[フローティングウィンドウ]
- 図面ファイルタブをドラッグしてAutoCADアプリケーションウィンドウから分離できます。
- 複数の図面を同時表示できるので、従来のようにファイルタブで表示を切り替える手間がありません。
- 左右に図面を並べたり、マルチモニターに配置したりしながら作図作業を行えます。
再設計された[スタート]タブ
- AutoCAD起動直後に表示される[スタート]タブのデザインが一新されました。
ほか機能強化
- 印刷/プロット、グラフィックパフォーマンスが高速化しました。
- カスタマイズ可能な高速インストーラーが実装され、プログラムのインストール中でもAutoCADで作業できます。