2017年3月21日にリリースされたAutoCAD2018では、ファイルダイアログや作図補助設定ダイアログ、クイックアクセスツールバー、ラバーバンド色、新しい図面ファイル形式などの機能強化や改善が行われています。
新しい図面ファイル形式
ファイルダイアログ
- 図面を開いたり、保存するときに表示される「ファイルナビゲーションダイアログボックス(以下ファイルダイアログ)」で並び替えの状態が記憶されるようになりました。
- ファイル名を名前順に並び替えてファイルダイアログを閉じ、再度ファイルダイアログを開くと前回と同じファイル名順にファイルが表示されます。
作図補助設定ダイアログ
- 作図補助設定ダイアログボックスのサイズを変更できるようになりました。
- 各設定項目のタブ切替えを容易に行えます。
クイック アクセス ツールバー
- クイックアクセスツールバーに画層をコントロールできる[画層]メニューを配置できるようになりました。
- 簡単にクイックアクセスツールバー上での表示/非表示を切替えできます。
ラバーバンド色
- 作図編集中に表示されるラバーバンド色の変更が可能になりました。
- 移動や複写時に基点と2点目の指定前に表示されるラバーバンドを見易く設定できます。
PDFインポートの強化
- SHX文字認識ツールが搭載されました。
- 読込んだPDFデータにあるSHX文字ジオメトリを文字オブジェクトに変換できます。
外部参照
- 新規に外部参照ファイルをアタッチした場合、これまでは絶対パスでしたが相対パスに設定されるようになりました。
- 絶対パスによる参照パス構造の破損による問題発生の低減に役立ちます。
AutoCAD LTには無い機能
- Autodesk App Storeのアドオンアプリケーションを使用して、AutoCAD 2018を拡張できます。 ※LTは対象外
- 多くの3Dオブジェクトを含む大規模な図面の表示をズーム/移動/オービットしたときのパフォーマンスが向上しました。 ※LTは対象外
- 3D表示に問題が発生したとき、ビューポート内のすべての3Dグラフィックスを再作図できるREGEN3コマンドが追加されました。 ※LTは対象外
ほか
- 注釈尺度が設定されたブロック、段組みや新しい形式のマルチ テキスト、複数行の属性/属性定義のオブジェクトなどが含まれる図面データの保存が速くなりました。
- 4Kディスプレイをサポート。高解像度ディスプレイ Full HD 1920x1080以上、3840x2160までの解像度に対応。(Windows10 64bit で対応するグラフィックカードの場合)