サブスクリプションライセンスのみで提供されているAutoCADは定期的に更新費用が掛かります。そのトータル費用は決して安くはありません。このような理由から、CADソフトウェアの費用を極力抑えたい、また、永久ライセンスのCADソフトを使用したいという要望をお持ちの方にDWG互換CADが選ばれています。
オートデスク社は2024年11月11日から「新しい購入エクスペリエンス」を開始します。これにより、サブスクリプション製品の購入方法が大幅に変更されます。
オートデスク社のサブスクリプション製品はメーカー直販となります。ご注文およびお支払いはサブスクリプション製品を実際に使用されるお客様とオートデスク社との直接取引となります。また、従来は認定リセラーから値引きされた価格で購入できましたが、オートデスク直販になることで定価での販売となります。そのため、AutoCADを格安で購入することは困難となりました。
AutoCADやAutoCAD LTの図面データファイルを変換せずに受け渡しでき、作図画面や操作手順も似ており、永久ライセンスも選べるDWG互換CADは、AutoCAD・AutoCAD LTからの乗り換え先として選ばれています。
DWG互換CADには、ARES(アレス)、BricsCAD(ブリックスキャド)、IJCAD(アイジェイキャド)、ZWCAD(ゼットダブリューキャド)などの種類があり、設計業務に合わせて選べるパッケージが用意されています。図面を作成するための基本的なCAD機能を使える汎用タイプをはじめ、機械設計、建築設計、土木設計のための専門機能を使える業種別タイプからお選びいただけます。
また、ライセンス形態は、CADソフトウェアの使用期限がなく動作環境を満たしたパソコンがあれば使い続けることができる永久ライセンスタイプと、使用期限はあるが常に最新機能とサポートサービスを利用できる期間ライセンスタイプがあります。
ARES | BricsCAD | IJCAD | ZWCAD | |
---|---|---|---|---|
汎用パッケージ | ○ | ○ | ○ | ○ |
機械設計パッケージ | ○ | ○ | ○ | ○ |
電気盤設計パッケージ | - | - | ○ | - |
建築設計パッケージ | - | ○ | ○ | - |
土木設計パッケージ | - | - | ○ | - |
永久ライセンス | ○ | ○ | - | ○ |
期間ライセンス | ○ | ○ | ○ | - |
期間ライセンスタイプは初期費用を抑えて使い始めることができる点がメリット※1ですが、定期的に更新費用が積み上がるため、1年、2年、3年と長期間使い続けるほど総額が大きくなってしまいます。この費用をなるべく安く抑えたいという要望にお応えできるのが永久ライセンスタイプです。購入すればソフトウェアを使用するための追加費用がかからないのがメリット※2です。もし、バージョンアップやサポートが必要なときは保守(メンテナンス)サービスで対応できます。
現在、永久ライセンスタイプのオートデスク製品は販売されていませんので、永久ライセンスタイプのCADソフトを導入するならDWG互換CADがお勧めです。
AutoCAD 期間ライセンスの場合 |
DWG互換CAD 永久ライセンス 保守更新する場合 |
DWG互換CAD 永久ライセンス 保守更新しない場合 |
DWG互換CAD 期間ライセンスの場合 |
|
---|---|---|---|---|
1年目 | 税込71,500円 | 税込104,500円~157,300円 | 税込104,500円~157,300円 | 税込38,500円~66,000円 |
2年目以降 | 税込68,200円 | 税込27,500円~36,300円 | 0円※保守は更新しないため | 税込38,500円~66,000円 |
※1:AutoCADと同等機能を持つDWG互換CADの価格比較しました。
※2:上記は2024年9月時の価格帯です。
※1:期間ライセンスタイプのメリット
※2:永久ライセンスタイプのメリット
DWG互換CADはAutoCADとの高い互換性はありますが、完全に同じことを行えるわけではありません。
乗り換える前に以下などについて体験版を使って確認されることをお勧めします。