カテゴリ:AutoCAD・AutoCAD LT 作成日:2017年10月10日
AutoCADやAutoCAD LTの標準データ形式は「DWG(ディーダブルジー)」です。
DWGデータで保存してあれば、どのバージョンのAutoCADでもDWGデータを開けるような気がしますよね。
でも開けない場合があるんです。原因は「DWGデータ」のバージョンでした・・・
AutoCAD・AutoCAD LTにバージョンがあるように、DWGデータ形式にもバージョンがあります。
毎年、AutoCAD・AutoCAD LTは新しいバージョンがリリースされていますが、その際にDWGデータ形式のバージョンも新しくなることがあります。
DWGデータ形式のバージョンは、AutoCAD2018・LT2018の場合「2018形式」、AutoCAD2017・LT2017の場合「2013形式」になっています。
AutoCAD・AutoCAD LTの各バージョンは、どのDWGデータ形式のバージョンに対応しているのか?
下記の表をご覧いただくと、1つのDWGデータ形式のバージョンに複数のAutoCAD・AutoCAD LTのバージョンが対応しているのが分かります。
DWGデータ形式のバージョンが同じAutoCAD・AutoCAD LTの間では直接、DWGデータを受渡しできます。また、上位互換があるので古いバージョンのAutoCAD・AutoCAD LTで作成したDWGデータは新しいバージョンのAutoCAD・AutoCAD LTで開くことができます。
開くことができない場合は、AutoCAD・AutoCAD LTが新しいバージョンのDWGデータ形式に対応していないのが原因かもしれません。
例えば、AutoCAD2017・AutoCAD LT2017で保存したDWGデータは「2013形式」です。それをAutoCAD2010・AutoCAD LT2010で開こうとしても「2013形式」には対応していないので開けないわけです。
バージョンが異なるAutoCAD・AutoCAD LT間でDWGデータの受渡しを行うときは注意が必要ですね。
DWGのバージョン | AutoCAD/AutoCAD LTのバージョン |
---|---|
DWGデータ 2018形式 | AutoCAD 2018 / AutoCAD LT 2018 |
DWGデータ 2013形式 |
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DWGデータ 2010形式 |
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DWGデータ 2007形式 |
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DWGデータ 2004形式 |
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では、新しいバージョンのAutoCAD・AutoCAD LTで作成したDWGデータを古いバージョンのAutoCAD・AutoCAD LTで開けるようにするには、どうすればいいのか・・・
方法は簡単でした。
図面を保存するときに「ファイルの種類」を選ぶだけです。
ただし、DWGデータを渡す側のバージョンに合ったDWGデータ形式を選ぶ必要があるのでご注意ください。