AutoCADやAutoCAD LTの標準データ形式は「DWG(ディーダブルジー)」です。
DWGデータで保存してあれば、どのバージョンのAutoCADでもDWGデータを開けるような気がしますよね。
でも開けない場合があるんです。原因は「DWGデータ」のバージョンでした・・・

DWGにもバージョンがあります

AutoCAD・AutoCAD LTにバージョンがあるように、DWGデータ形式にもバージョンがあります。
毎年、AutoCAD・AutoCAD LTは新しいバージョンがリリースされていますが、その際にDWGデータ形式のバージョンも新しくなることがあります。

DWGデータ形式のバージョンは、AutoCAD2018・LT2018の場合「2018形式」、AutoCAD2017・LT2017の場合「2013形式」になっています。

DWGデータが読み込めないメッセージ

DWGデータとAutoCADのバージョン

AutoCAD・AutoCAD LTの各バージョンは、どのDWGデータ形式のバージョンに対応しているのか?
下記の表をご覧いただくと、1つのDWGデータ形式のバージョンに複数のAutoCAD・AutoCAD LTのバージョンが対応しているのが分かります。

DWGデータ形式のバージョンが同じAutoCAD・AutoCAD LTの間では直接、DWGデータを受渡しできます。また、上位互換があるので古いバージョンのAutoCAD・AutoCAD LTで作成したDWGデータは新しいバージョンのAutoCAD・AutoCAD LTで開くことができます。

開くことができない場合は、AutoCAD・AutoCAD LTが新しいバージョンのDWGデータ形式に対応していないのが原因かもしれません。
例えば、AutoCAD2017・AutoCAD LT2017で保存したDWGデータは「2013形式」です。それをAutoCAD2010・AutoCAD LT2010で開こうとしても「2013形式」には対応していないので開けないわけです。

バージョンが異なるAutoCAD・AutoCAD LT間でDWGデータの受渡しを行うときは注意が必要ですね。

DWGのバージョン AutoCAD/AutoCAD LTのバージョン
DWGデータ 2018形式 AutoCAD 2018 / AutoCAD LT 2018
DWGデータ 2013形式
  • AutoCAD 2017 / AutoCAD LT 2017
  • AutoCAD 2016 / AutoCAD LT 2016
  • AutoCAD 2015 / AutoCAD LT 2015
  • AutoCAD 2014 / AutoCAD LT 2014
  • AutoCAD 2013 / AutoCAD LT 2013
DWGデータ 2010形式
  • AutoCAD 2012 / AutoCAD LT 2012
  • AutoCAD 2011 / AutoCAD LT 2011
  • AutoCAD 2010 / AutoCAD LT 2010
DWGデータ 2007形式
  • AutoCAD 2009 / AutoCAD LT 2009
  • AutoCAD 2008 / AutoCAD LT 2008
  • AutoCAD 2007 / AutoCAD LT 2007
DWGデータ 2004形式
  • AutoCAD 2006 / AutoCAD LT 2006
  • AutoCAD 2005 / AutoCAD LT 2005
  • AutoCAD 2004 / AutoCAD LT 2004

古いバージョンでも開けるようにするには?

では、新しいバージョンのAutoCAD・AutoCAD LTで作成したDWGデータを古いバージョンのAutoCAD・AutoCAD LTで開けるようにするには、どうすればいいのか・・・

方法は簡単でした。
図面を保存するときに「ファイルの種類」を選ぶだけです。

ただし、DWGデータを渡す側のバージョンに合ったDWGデータ形式を選ぶ必要があるのでご注意ください。

DWGデータ形式のバージョンを指定する

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AutoCADショートカットキーガイド

レギュラー版への移行

 


[参考]



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