作図画面

新バージョン2026では、2025年4月の法改正により需要が高まる木造住宅設計を支援する機能を中心に、初心者の方や既存ユーザーにもより分かりやすくお使いいただけるよう改善されました。

バージョン2026の新機能

2025年10月リリースの dracad 2026 / dracad LE 2026 に搭載された新機能です。

木造住宅の図面作成を効率よく進める

柱や壁を作図する新コマンド

  • 木造住宅の図面に最適化された専用の柱や壁コマンドを追加。
  • 大壁や片面真壁などを描き分け、間柱も自動的に配置可能。

基礎伏図作成をアシスト

  • 基礎伏図を簡単に作成するための専用コマンド搭載。
  • 基礎は柱芯をクリックするだけで描け、端部を閉じる際の包絡も自動で処理。
  • 布基礎や独立基礎の断面図も作成可能。

引き戸やドア・サッシを作成

  • 外付けや内付け、半外付けなどの細かい指示が可能。
  • 額縁に含めて木製建具に適した図面作成が可能。

伏図の横架材

  • 大引や根太、母屋、土台、桁梁、丸太、垂木などの横架材を伏図に作図するためのコマンド搭載。
  • 両端部材の描画の有無を簡単に指定して作図が可能。

図面に分かりやすさと美しさを

数式を図形化しデザインへ昇華

  • その美しさや施工のしやすさからサグラダファミリアなどで採用されているカテナリー曲線やアルキメデスの螺旋などの、数式で表現される形状の作成が可能。

図面の装飾に長穴

  • 図面の装飾にも使える長穴を簡単に作図可能。
  • ボルトやピンで固定する金具にも利用可能。

作図の基本機能を強化

ばらけた図形を整列させる

  • 選択した複数の図形を、指定した点や図形に揃えて配置が可能。
  • 整列のタイプは上、下、右、左、上下中央、左右中央の6通り。

接円弧を補助線なしで作図できる

  • 線分や円・円弧に接する円弧を作図可能。
  • 1本の線分、1つの円または円弧、2つの円または円弧、2本の線分に接する円弧に対応。

初めてでも迷わない操作性

逆引きマニュアル

  • やりたいことから必要なコマンドや操作方法を調べることが可能。
  • 使ったことのない機能も自然にマスター。

ツールチップで使い方がわかる

  • リボンメニューやツールバー、ポップアップメニューで表示されるツールチップに、コマンドの詳細や説明を表示。
  • コマンド実行前に内容を確認することが可能に。

既存環境の向上

マルチモニター環境の改善

  • モニターごとの解像度に合わせてメニューやアイコンの表示倍率を変更。
  • 高解像度モニターやマルチモニターの利用、テレワークなどの多様な環境で最適な表示を実現。

カスタムテーマの追加

  • ウインドウ、ダイアログ、文字の色を好みの色合いにカスタマイズが可能。

 



新バージョンに加えられた新機能の詳細はメーカーサイトをご覧ください。

メーカーサイトの新機能情報はこちら

 

主な機能・特徴

3D機能と2次元製図機能を備えた「dracad」と、2次元製図機能に特化した「dracad LE」の主な機能です。

dracad

3Dモデル作成ができるdracad(建築設計・製図CAD)のみに搭載されている機能です。

3次元住宅モデルを気軽に作成
平面図に部屋の矩形を作成すると壁が立ち上がり3次元化が容易に行えます。
パースや合成写真が作りやすい
建物周辺の写真とレンダリング画像を合成できる機能を搭載。

dracad/dracad LE共通

2次元製図用のdracad LE(建築2次元製図CAD)と3D機能と2D製図機能を持つdracad(建築設計・製図CAD)の共通機能です。

建築図面用コマンド
木造壁量計算や採光計算などの建築法規に関するコマンドや確認申請に必要な図書チェックリストなど建築図面用のコマンドを多く搭載しています。
構造図の作成補助
RC造の柱/梁断面、柱/架構配筋の作図、杭断面、鋼材形状、構造記号など、構造図の作成を支援するコマンドを豊富に搭載しています。
画像となった図面を有効利用
手書き図面をスキャナで読込み、必要箇所を線分化して編集できます。
図面を並べて微細な違いを発見
修正前後の図面を重ねたり、左右に並べる機能により、変更箇所の比較を容易に行えます。
図面編集の時間短縮、効率的な図形操作
意匠図、構造図、設備図などの図面を重ね合わせて表示して、同位置の図形や文字を一括編集できます。また、移動/削除/ストレッチなどの編集も可能です。
AutoCADとの互換性が向上
外部参照の読込みやブロック属性や印刷レイアウト機能を利用してAutoCADのモデル空間・ペーパー空間の双方に対応。
Jw_cadとの互換性
Jw_cad データに対応し、回転された画像やトリミングされた画像を読み書きできます。
図面をPDFで出力、貼り付けたOLEオブジェクトを図形化
PDF形式での保存ができます。また、図面に配置したExcelなどの表も図面化することで他CADへデータとして渡すこともできます。

 

バージョンごとの機能対応表

木造住宅の設計

含まれる機能 dracad 2026 dracad 2025 バージョン22
平面図用の柱、壁を作図できる - -
伏図用の基礎、柱、横架材、火打ち梁を作図できる - -
軸組図用の柱梁、まぐさ、窓台、筋かいを作図できる - -
立面図用の屋根、瓦を作図できる - -
断面図用の基礎、屋根、あら部材、化粧部材を作図できる - -
「木造壁量計算」で新しい壁量等の基準の早見表に対応 -
新しい壁量等の基準早見表による柱の小径算定ができる -
準耐力壁を考慮した「木造壁量計算」ができる -
準耐力壁を考慮した「N値計算」ができる -
「CEDXM形式の読み込み」で木造住宅の平面図を作成できる(※LEは非対応)

建築法規

含まれる機能 dracad 2026 dracad 2025 バージョン22
「作表(住宅省エネ)」で屋根の勾配を考慮した集計ができる(※LEは非対応) -
「作表(住宅省エネ)」で壁と開口の面積表を作成できる(※LEは非対応) -
住宅の省エネルギー計算の根拠図、集計表が作成できる(※LEは非対応)
採光計算で令和5年4月施行に対応

二次元製図

含まれる機能 dracad 2026 dracad 2025 バージョン22
「整列」で複数の図形をそろえて配置できる - -
数式からカテナリー曲線などを作成できる「数式ポリライン」 - -
図面の装飾にも使える「長穴(ながあな)」を作成できる - -
線分や円・円弧に接する円弧を作図できる「接円弧」 - -
道路や水路などの曲線部分を作図できる「三心円」 - -
円や円弧の「円寸法線」で寸法文字位置を指定できる - -
「ポリライン」で円弧から伸びる接線を作成できる - -
「QRコード挿入」でユニコード文字列を情報として埋め込める -
「モクモクペン」起動高速化、文字自動配置、出力サイズ指定が可能
図面の周囲に「一括寸法線作図」ができる
文字の位置や大きさ、スタイルなどを調整できる「文字調整」
文字をXY方向へマウスやキーボードで微調整する「文字位置調整」
文字列の原点位置を合わせる「文字原点揃え」
文字の高さや幅、間隔、改行幅、傾きを調整する「文字サイズ調整」
「属性/書式コピー」で文字高さやフォントなどを個別コピーできる

三次元設計(※LEは非対応)

含まれる機能 dracad 2026 dracad 2025 バージョン22
「CEDXM形式の読み込み」で木造建物の軸組みモデルを作成(※LEは非対応)

操作性

含まれる機能 dracad 2026 dracad 2025 バージョン22
マルチモニター環境で各モニターに最適な解像度で表示 - -
コマンドアイコンのツールチップで使い方が分かる - -
フォルダー選択ダイアログをファイル選択と同じものに統一 - -
やりたいことから操作方法が分かる「逆引きマニュアル」 - -
黒を基調としたダークモードで眼の疲れ軽減や省電力化に対応 -
Jw_cadと同等のレイヤ操作を可能にする「Jwレイヤパレット」 -
ユニコード文字列のまま「文字記入」や修正ができる -
ユニコード等の特殊文字を含むフォルダやファイルを開ける -
設定項目が分かりやすく選べるようになった「環境設定」 -
テキスト形式の設定ファイルをUTF形式でも利用できる -
自在にプロポーションを変えて「プレゼン矢印」で作図できる
「ブロックリスト」でブロック名を変更できる
「環境設定」でダイアログに対する選択モードバーの位置を自由設定
「画像挿入」で同名画像を図面で使用しているか判断できる

高速化

含まれる機能 dracad 2026 dracad 2025 バージョン22
DirectXによる図面描画をより高速化 -
ファイルサイズが大きいDWGデータの読み込みを高速化 -
図面の自動保存における待ち時間を短縮 -

集計・計算

含まれる機能 dracad 2026 dracad 2025 バージョン22
折り上げ天井や下がり天井を含む「平均天井高算定」の計算 -
「平均天井高算定」で5角形以上の勾配天井に対応 -
フローティングウィンドウも「文字の検索」「文字の集計」ができる
「数量集計」の集計表で並び順を変更できる

データ変換

含まれる機能 dracad 2026 dracad 2025 バージョン22
CEDXM形式の読み書きで木造構造計算ソフトと連携できる(※LEは非対応)
「CSV形式の読み込み」で座標のリストを図面化できる
JWW読み書きでグリッドに対応

モバイル&クラウド

含まれる機能 dracad 2026 dracad 2025 バージョン22
Androidのアプリで3Dモデルや図面を現実空間へAR表示できる -
iPhoneのアプリで3Dモデルや図面を現実空間へAR表示できる

その他

含まれる機能 dracad 2026 dracad 2025 バージョン22
画面やダイアログの配色を箇所ごとにカスタマイズできる - -
起動時にライセンスの自動認証、終了時に自動解除が可能 -

 

ほか

上記ほかの機能については下記などもご参考にしてください。

 

dracadシリーズ関連情報


dracad2025新発売