作図画面

新バージョン2025では、dracadのプログラム基幹部分が改良され、新しい建築設計製図CADとして刷新されました。

バージョン2025の新機能

2024年11月リリースの dracad 2025 / dracad LE 2025 に搭載された新機能です。

大容量データの高速化

描画とデータ処理の高速化

  • 大容量データの読み込み時間を短縮、画面表示を高速化。
  • 作業中のデータ自動保存が早く完了。

DWGファイルの読み込み速度向上

  • ファイルサイズの大きなDWGファイルの読み込み速度向上。
  • 大量のブロックがあっても高速に開くことが可能。

視認性と互換性の向上

眼に優しいダークモード

  • 黒を基調としたダークモードは、省電力で眼に優しい環境。
  • アイコンがスタイリッシュになり、ダークモードでも視認性は向上。

Jw_cadのレイヤグループ操作

  • 新しいJwレイヤパレットで、Jw_cadと同等のレイヤ操作が可能。
  • Jw_cad上での編集と同じように、JWWデータの作業が可能。

ユニコードへの完全対応

ユニコードで多言語表示

  • 図面に中国語や韓国語などをそのまま文字記入して表示可能。
  • ファイル名やフォルダ名にユニコード文字を含んでいても、dracadで読み書き可能。

QRコードでもユニコード

  • QRコード挿入で、ユニコード文字を情報として保存可能。
  • これまで表現できなかった文字情報を保存可能。

2025年の法改正に向けた設計アシスト

住宅の省エネルギー計算(※LEは非対応)

  • 標準入力法の省エネ計算で必要となる壁と開口の面積集計が可能。
  • 勾配屋根の集計が可能。

4号特例縮小に対応した壁量計算

  • 新しい壁量等の基準(案)の早見表(案)に対応した必要壁量の計算機能を搭載。
  • 準耐力壁や、5倍を超える耐力壁の計算が可能。

既存機能の拡張と改良

見やすい環境設定

  • 設定項目を整理し、見つけやすく分かりやすい設定が可能。
  • 設定項目の検索窓が設けられ、目的の設定に素早く到達。

平均天井高算定の計算対象を拡大

  • 折り上げ天井や下がり天井の計算が可能。
  • 五角形以上の勾配天井に対応し、計算できる建物形状が増加。

プログラム連携と利用環境の向上

DRA ARのAndroid版をリリース

  • 平面図や3Dモデルをカメラを通して配置可能。
  • 計画地で、実際の建物のスケール感をリアルに体験。

いつでも場所を問わず利用できる

  • シングルライセンス認証方式へ変更され、dracad起動時の認証と、終了時の解除を自動的に実施。
  • いつでもどこでもdracadを利用可能。

 



新バージョンに加えられた新機能の詳細はメーカーサイトをご覧ください。

メーカーサイトの新機能情報はこちら

 

主な機能・特徴

3D機能と2次元製図機能を備えた「dracad」と、2次元製図機能に特化した「dracad LE」の主な機能です。

dracad

3Dモデル作成ができるdracad(建築設計・製図CAD)のみに搭載されている機能です。

3次元住宅モデルを気軽に作成
平面図に部屋の矩形を作成すると壁が立ち上がり3次元化が容易に行えます。
パースや合成写真が作りやすい
建物周辺の写真とレンダリング画像を合成できる機能を搭載。

dracad/dracad LE共通

2次元製図用のdracad LE(建築2次元製図CAD)と3D機能と2D製図機能を持つdracad(建築設計・製図CAD)の共通機能です。

建築図面用コマンド
木造壁量計算や採光計算などの建築法規に関するコマンドや確認申請に必要な図書チェックリストなど建築図面用のコマンドを多く搭載しています。
構造図の作成補助
RC造の柱/梁断面、柱/架構配筋の作図、杭断面、鋼材形状、構造記号など、構造図の作成を支援するコマンドを豊富に搭載しています。
画像となった図面を有効利用
手書き図面をスキャナで読込み、必要箇所を線分化して編集できます。
図面を並べて微細な違いを発見
修正前後の図面を重ねたり、左右に並べる機能により、変更箇所の比較を容易に行えます。
図面編集の時間短縮、効率的な図形操作
意匠図、構造図、設備図などの図面を重ね合わせて表示して、同位置の図形や文字を一括編集できます。また、移動/削除/ストレッチなどの編集も可能です。
AutoCADとの互換性が向上
外部参照の読込みやブロック属性や印刷レイアウト機能を利用してAutoCADのモデル空間・ペーパー空間の双方に対応。
Jw_cadとの互換性
Jw_cad データに対応し、回転された画像やトリミングされた画像を読み書きできます。
図面をPDFで出力、貼り付けたOLEオブジェクトを図形化
PDF形式での保存ができます。また、図面に配置したExcelなどの表も図面化することで他CADへデータとして渡すこともできます。

 

バージョンごとの機能対応表

高速化

含まれる機能 dracad 2025 バージョン22 バージョン21
DirectXによる図面描画をより高速化 - -
ファイルサイズが大きいDWGデータの読み込みを高速化 - -
図面の自動保存における待ち時間を短縮 - -

操作性

含まれる機能 dracad 2025 バージョン22 バージョン21
黒を基調としたダークモードで眼の疲れ軽減や省電力化に対応 - -
Jw_cadと同等のレイヤ操作を可能にする「Jwレイヤパレット」 - -
ユニコード文字列のまま「文字記入」や修正ができる - -
ユニコード等の特殊文字を含むフォルダやファイルを開ける - -
設定項目が分かりやすく選べるようになった「環境設定」 - -
テキスト形式の設定ファイルをUTF形式でも利用できる - -
自在にプロポーションを変えて「プレゼン矢印」で作図できる -
「ブロックリスト」でブロック名を変更できる -
文字サイズ変更、編集、置換、リスト置換、集計に選択モードバー -
「環境設定」でダイアログに対する選択モードバーの位置を自由設定 -
「画像挿入」で同名画像を図面で使用しているか判断できる -
開いていた図面をプロジェクトごとに切替える「ワークスペース」
複数の図面を一度に「属性インポート」できる
「属性のインポート」で参照した図面をリストから選択できる
ファイルから起動した時に、前回終了時のファイルも開ける
ユーザーズ、リファレンスをWEBで表示
ウィンドウズタブの表示や色、閉じるボタンの表現などを設定できる

集計・計算

含まれる機能 dracad 2025 バージョン22 バージョン21
折り上げ天井や下がり天井を含む「平均天井高算定」の計算 - -
「平均天井高算定」で5角形以上の勾配天井に対応 - -
フローティングウィンドウも「文字の検索」「文字の集計」ができる -
「数量集計」の集計表で並び順を変更できる -

データ変換

含まれる機能 dracad 2025 バージョン22 バージョン21
CEDXM形式の読み書きで木造構造計算ソフトと連携できる(※LEは非対応) -
CSV形式の読み込みで座標のリストを図面化できる -
JWW読み書きでグリッドに対応 -
点群データの読み込みに対応(※LEは非対応)
Rhinocerosデータの読み書きに対応(※LEは非対応)
JWW形式の画像の透過色の読み書きに対応
一括変換で複数図面を画像やPDFにできる

モバイル&クラウド

含まれる機能 dracad 2025 バージョン22 バージョン21
Androidのアプリで3Dモデルや図面を現実空間へAR表示できる - -
iPhoneのアプリで3Dモデルや図面を現実空間へAR表示できる -
大量の図面印刷やレンダリング終了時にスマートフォンに通知 -

建築法規

含まれる機能 dracad 2025 バージョン22 バージョン21
「木造壁量計算」で新しい壁量等の基準(案)の早見表に対応 - -
新しい壁量等の基準(案)早見表による柱の小径算定ができる - -
準耐力壁を考慮した「木造壁量計算」ができる - -
準耐力壁を考慮した「N値計算」ができる - -
「作表(住宅省エネ)」で屋根の勾配を考慮した集計ができる - -
「作表(住宅省エネ)」で壁と開口の面積表を作成できる - -
住宅の省エネルギー計算の根拠図、集計表が作成できる(※LEは非対応) -
採光計算で令和5年4月施行に対応 -

二次元製図

含まれる機能 dracad 2025 バージョン22 バージョン21
「QRコード挿入」でユニコード文字列を情報として埋め込める - -
CEDXM形式の読み込みで木造建物の平面図を作成できる(※LEは非対応) -
「モクモクペン」起動高速化、文字自動配置、出力サイズ指定が可能 -
図面の周囲に「一括寸法線作図」ができる -
文字の位置や大きさ、スタイルなどを調整できる「文字調整」 -
文字をXY方向へマウスやキーボードで微調整する「文字位置調整」 -
文字列の原点位置を合わせる「文字原点揃え」 -
文字の高さや幅、間隔、改行幅、傾きを調整する「文字サイズ調整」 -
複数の文字列を、均等割付して「文字整列」できる -
「属性/書式コピー」で文字高さやフォントなどを個別コピーできる -
「文字の連番記入」で連番タイプのカスタマイズができる -
PC(PCa)設計で「プレキャスト配筋の結合」曲線を作図できる -
「すべての図面を印刷」でカラーモード、複数範囲設定ができる -
「印刷の設定」でオーバーレイ図面を指定色で印刷できる -
ビューポート内のハッチングをハッチング図形のまま分解できる

三次元設計(※LEは非対応)

含まれる機能 dracad 2025 バージョン22 バージョン21
「CEDXM形式の読み込み」で木造建物の軸組みモデルを作成(※LEは非対応) -
点群データの描画に対応したDirectX描画(※LEは非対応)
SketchUp 2021形式の読み書きに対応(※64bit版Windowsのみ ※LEは非対応)

その他

含まれる機能 dracad 2025 バージョン22 バージョン21
起動時にライセンスの自動認証、終了時に自動解除が可能 - -

 

ほか

上記ほかの機能については下記などもご参考にしてください。

 

dracadシリーズ関連情報


dracad2025新発売