部品とフィーチャー
[スケッチ寸法のプレビューから寸法編集]をはじめとする工数削減に役立つ機能が多数追加されました。また、棒材の見積もりに役立つ[円筒形の境界ボックス]の作成も可能になりました。
- [反対側をカット]オプションをチェックするだけで輪郭外部を簡単にカットできます。
- [円筒形の境界ボックス]は円錐形や円筒形のコンポーネントの境界を確認でき、製作に必要な棒材の見積りに役立ちます。
- 線形パターンにて左右対称なパターンをワンクリックで作成できます。これにより、反復作業が削減され作業効率が向上します。
- [サーフェスのトリム解除]に追加された[親サーフェスを除外]オプションにより、トリム前のサーフェスを除外できるようになりました。
- [スケッチ寸法をプレビュー]にて直接に寸法入力できるようになりました。
- 穴ウィザードの位置選択で2Dスケッチを選択できるようになりました。
- アセンブリ全体を親アセンブリにリンクしたマルチボディ部品に変換できるようになりました。
アセンブリ
「同名の参照が一致する機能」や「トップアセンブリから部品参照を編集する機能」が新たに追加されました。さらに、自動修復機能が強化され、インポート/エクスポート機能も改善されています。
- [名前が一致する場合のみ合致を作成]オプションで部品配置時に同名の合致参照があればリストに表示され、どの位置の合致参照を適用するか選択できます。
- [合致参照]の「回転をロック」オプションで同心円が回転しないように固定できるようになりました。
- [構成部品参照を編集]により、各構成部品に対して構成部品参照を追加できるようになりました。
- Defeatureルールセットが追加され、部品の選択条件や簡略化方法を事前に設定して複数のルールを一度に実行することができます。
- SOLIDWORKS2023で導入された自動修復機能が拡張され、直線や円形の部品パターンの参照エラーも自動で修正できるようになりました。
- STEPファイルを開く際に[フィルターを有効にする]オプションにより、プレビューにて形状を確認しながらインポートしたい部品を選択できるようになりました。
- ARやVRで使われる.glb形式や.flTF形式へのエクスポートができるようになりました。
図面
寸法テキストの自動オフセット、寸法の参照エンティティをハイライト、拘束先が不明な寸法の再添付など見やすい図面を効率よく作成できる機能が強化されました。
- 直線寸法にて寸法値が密集するとき自動的に位置が調整されるようになりました。
- マウスカーソルを合わせた寸法が参照しているモデルのエッジや頂点などが強調表示されることで、どの部分に寸法が適用されているか容易に確認できます。
- 上書きされた寸法を特定の色で表示する新機能が追加され、通常の寸法と上書きされた寸法を容易に区別できるようになりました。
- [プロパティへリンク]ダイアログを開いたまま、複数のプロパティを一つの注記にリンクすることができるようになりました。
- 透明な部品やボディを透過表示できる機能が追加されました
- 寸法の拘束先が不明になったとき[再添付]を使うことで拘束先を修正できます。
Simulation
新たなオプションの追加や、同じ部品のメッシュを再利用することで解析をより効率的に進めることができます。さらに、ベアリング結合などの機能が強化され解析の精度が大幅に向上しました。
- メッシュの作成後と解析の完了後に自動でデータを保存するオプションが追加されました。
- シミュレーションスタディの複製時にメッシュデータと結果データを除外するオプションが追加され、比較検討する際の作業時間とデータ容量の節約が可能になりました。
- アセンブリ内の同一部品を個別にメッシュ分割せずに同じメッシュを再使用することで速度が向上しています。
- Intelの直接スパースソルバを使って、大きな面にリモート変位やリモート回転を適用するスタディの解析時間が大幅に短縮されました。
- ベアリング結合に追加された結合タイプ「分布」を選択することで、シャフトとハウジングの応力と変位をより現実に近い状態で検証できるようになりました。
- 「非拘束ボディの検出」機能に展開ボタンが追加されました。
板金
新しいスタンプツールにより、以前は面倒だった形状の作成が簡単になりました。さらに「スロットを継続」機能を使うと作業時間を節約できます。
- [合致と一緒にコピー]の[スロットを継続]オプションを使って、コピー元の部品にあるタブやスロットを新しい部品にも適用できるようになりました。
- [スタンプツール]を使って閉じた輪郭のスケッチからスタンプを作成することができます。これまで[フォームツール]で行っていた作業の手間と時間を削減できます。
- [展開ライン]コマンドを使用して押し出して作成した薄肉の円筒・円錐を展開することができるようになりました。
- タブおよびスロットツールを使用する際、製造上欠かせない垂直なスロットの形状定義ができるようになりました。
PDM
データセキュリティ、パフォーマンス、トレーサビリティの強化によって迅速で安全なデータ管理と生産性向上を実現できます。
- ステータス変更ウィンドウ内のチェックアウト列にチェックを入れるだけで、チェックを入れたデータがステータス変更後に自動的にチェックアウトされます。
- アセンブリ可視化機能にてSOLIDWORKS PDMプロパティが使えるようになりました。追加情報を表示して作業を行えるようになりました。
- チェックアウトの情報が履歴に保存されるようになり、ユーザーが行った操作を確認できるようになりました。
- 新しいバージョンタブではローカルバージョンと最新バージョンが別々に表示されるので情報を確認しやすくなりました。
- 参照先タブと使用先タブで扱うデータの機密性が強化されデータの安全性が向上しました。権限がないユーザーはタブ内のファイル情報を見ることができません。
- アドミニストレーションツールのライセンスが「サーバーリスト」と「使用状況」に分けられました。
構造システム
以前は手動で行わなければならなかったコーナーのグループ化作業が自動化されています。新たに「コーナーを開く」が追加され構造システムの操作性が大きく改善されました。
- 以前は手動で行う必要があったコーナーのグループ化が自動で行われるようになりました。
- [コーナーを開く]オプションが追加され、オープンコーナーが作成できるようになりました。
- カットリストなどファイルプロパティから単位を取得できるようになりました。
下位バージョン形式で保存
以前のバージョンのファイル形式で保存できる機能が搭載されました。ファイルを保存するときに2バージョン前までのファイル形式を選択できます。
- SOLIDWORKS 2024では、部品・アセンブリ・図面のファイルを2023形式または2022形式で保存できます。
- [以前のリリース版をチェック]ダイアログにて、下位バージョンで利用できない2024の新機能で作成されている箇所を確認することができます。
- 「以前のリリース版をチェック」ダイアログの[その他のアイテム]タブにて、保存後に自動的に削除されるアイテム名と削除理由や状態を確認できます。
- [Pack and Go]機能で関連データを全て集めて、2022形式・2023形式で保存することができます。