カテゴリ:AutoCAD・AutoCAD LT 作成日:2017年11月6日
図面に作図されている線分や円・円弧などの端点や中心点を正確に選択するために「オブジェクトスナップ」機能をオンにして使っています。
今回、円に接する線を描きたかったのでオブジェクトスナップ設定で[接線]をオンにしてみましたが、うまく認識されませんでした。
リボンメニューの[ホーム]タブ-[作成]パネルにある[線分(LINE)]コマンドで接線を作図してみました。
始点側も接線にしたいのですが、クロスヘアカーソルを円に重ねても接線は認識されません。認識されるのは中心点でした。
ここは一旦、始点は中心点を選択して、終点側の円にクロスヘアカーソルを重ねると接線は認識できるようです。(オブジェクトスナップの設定で[接線]がオンになっている場合)オブジェクトスナップ設定で[接線]だけをオンにすれば、端点や中心点は認識されないようになります。これで接線だけを認識させることはできます。
ただ、接線を描き終わったらオブジェクト設定を元に戻さないと、端点や中心点が認識されないままです。都度、設定を戻すのは面倒ですよね。
そんなときに面倒な思いをしないですむのが「一時オブジェクトスナップ」です。
今回のように一時的に「接線のみ認識させたい」ときに、キーボードの[Shift]キーを押しながらマウスの右ボタンをクリックします。
表示されたメニューから認識させたい点(ポイント)の種類「接線」をクリックします。
この状態で、接線を描きたい円の上にクロスヘアカーソルと重ねると接線のみ認識されるようになります。
なお、「一時オブジェクトスナップ」は1回限り有効です。始点側の接線を選択すると、一時オブジェクトスナップは解除されます。終点側も[接線]を認識させたいときは、もう一度、一時オブジェクトスナップを実行する必要があります。
選択する頻度が少ない点(ポイント)を選択するときは、一時オブジェクトスナップが便利そうです。