DynaCAD(ダイナキャド)は、建築機能とCALS/EC対応の2次元CADです。
通り芯・建具・面積、電子納品図面作成、ラスタ編集など、図面の作図・編集に便利な多くの機能が搭載されています。
使い込んだ道具のように手になじむDynaCAD
DynaCADは下記などの機能が搭載されています。詳しい機能についてはメーカーサイトをご覧ください。
- 「シート」にスケールを設定することで、同一図面内に複数のスケールを設定して作図できます。
- スケールや座標角度が異なる図面から図形をコピーすると、コピー先の図面に合わせてコピーできます。
- 図面の一部分を指定してトリミングできます。
- 勾配定規と同じ感覚の角度定規機能。角度定規が角度を切替えられる極トラッキングに対応。
- 作図した図形をWordやExcelなどに貼り付ける、Excelデータを図面に張り付けできるOLE2.0データ連携に対応。
- 図面のチェックに便利な朱書き機能(囲み、吹き出し、フリーハンド作図機能)
電子納品図面の新規作成、電子納品図面のチェックと自動修正を行えます。
- 製図基準の工種と図面種別を選択できるCAD製図基準準拠のテンプレートを搭載。
- 「SXF表示機能及び確認機能要件書(案)「CAD製図基準」に従った図面をチェックが可能。
- チェック結果のテキスト出力や朱書きマーク作図、文字高や図形色/線種の自動修正が可能。
- DynaCADシリーズはSXF仕様への準拠性を検定するOCF検定に合格しています。
ラスタ編集機能で地図やスキャンした手描き図面も活用できます。
- 画像の歪みを補正したり、2枚の画像を位置や大きさを合わせて重ね合わせが可能。
- CAD上での測定値が合うようにスケール調整できます。
- ラスタの一部を移動/複写/削除できる機能。
- 位置情報が記録されたGeoTIFFファイルの貼り付けに対応。
建築図面の作図効率を上げる建築機能が搭載されています。
- XY方向の通り芯の本数、間隔を指定して通り芯を作成できます。
- 壁を柱を一括で包絡処理できます。
- 窓や建具の寸法を数値指定して配置できる建具部品が付属。
- 建具は寸法/個数/間隔を指定して連続配置可能。
- 建築物の床面積を測定して求積表を作成できます。
- 三斜、ヘロン、座標法によって計算して、求積図と求積表を作図できます。
最新バージョンでの機能アップ
2023年12月リリースのDynaCAD Ver.24は下記などの機能アップが行われています。
- 新たに追加された「グループ・部品編集」コマンドで、図面上のグループ・部品を選択して、編集用の図面で行った編集結果を元図面のグループ・部品に反映することができます。
- グループ解除、部品解除を行わずに、グループ、部品内の図形を編集できます。
- 部品を編集時、元図面に同名の部品が複数ある場合は、すべての同名部品を置き換えるか、選択した部品のみを別名にして置き換えるかを選択できます。
- 「図形属性フィルタ」で、選択条件を指定できるようになりました。
- アンダーレイ表示するファイルとして、イメージファイル(TIF・JPG・PNG・BMP・GIF)を指定できるようになりました。
- ほか新機能および強化機能はメーカーサイトをご確認ください。
(バージョン23での追加機能)
- 「変形」メニューに「寸法エリア変形」コマンドが追加され、寸法線と変形後の寸法値を指示し、指定したエリアの図形を移動、変形できます。
- 「属性リピート」機能が追加され、プロパティシートでの「属性情報」「パラメータ情報」の変更内容を記憶し、選択した図形に繰り返して適用することができます。
- あらかじめ「オブジェクト選択設定」で指定した条件にしたがって、選択図形と同じ条件の図形を一括で追加選択できます。
- 図上でタッチした図形のレイヤのみを表示する「タッチレイヤ表示」機能が追加されました。
- レイヤの表示・非表示を、次の対象コマンドの実行前の状態に戻すことができる機能が追加されました。
- ほか新機能および強化機能はメーカーサイトをご確認ください。
(バージョン22での追加機能)
- 他の図面を最奥に表示、参照できるアンダーレイ機能が追加されました。
- X、Y座標値を入力し、連続線・多角形が作図可能な「連続線・多角形座標入力」コマンドが追加されました。
- プロパティシート、およびパラメータ変更ダイアログに、選択図形の周長と面積が表示されるようになり、測定コマンドを実行せずに、図形の周長や面積を確認できます。
- 右ポップアップメニューの並べ替えに対応されました。
- 選択した図形種別ごとの固定メニューを表示できるようになりました。
- ほか新機能および強化機能はメーカーサイトをご確認ください。
(バージョン21での追加機能)
- 図面ごとに印刷範囲を登録して図面を印刷できる「Windows印刷 印刷ページ設定」機能。
- 引出線と矢印スタイルを図面ごとに設定可能。
- 「2点指示」「3点指示」「連続線」を切り替えて引出線を作図できます。
- 文字の長さにあわせて引出線を作図できます。
- 「直線」「円弧」「連続線」を切り替えて矢印を作図できます。
- 文字、寸法値、引出線文字の背景に塗りつぶし図形を作図できます。
- DynaCADの「建築オプション」メニューに日影計算機能が追加されました。
- ほか新機能および強化機能はメーカーサイトをご確認ください。
(バージョン20での追加機能)
- AutoCADの2018形式で作成したDWGデータやDXFデータの読込みが可能。(書出しは2013形式)
- 図面イメージ上に配置した部品、連続線、多角形の個数、延長、面積の数量を拾い出し、数量表の作成やCSV出力が可能。
- 国土交通省港湾局、地方整備局(港湾空港関係)の事業における電子納品運用ガイドライン(案)資料編平成30年4月に対応。
- 塗り潰しハッチ、イメージの強制的に背景移動して表示順を変更可能。
- 文字枠内の塗りハッチを任意の色に指定可能。
- パターンハッチと塗りハッチを別に検索できる図形属性フィルタ。
- 勾配測定の表記を指定可能。
(バージョン19での追加機能)
- 重なっている図形をクリックするとホップアップが表示され、目的の図形を選択しやすくなりました。
- 終点や移動先を指示するとき、キーボードのSHIFTキーを押しながら操作すると45度刻みで動作する極トラッキング機能を搭載。
- コマンド実行前に図形を選択すると、選択範囲にある図形の頂点のみをエリア移動、頂点移動可能です。
- 円、円弧に沿って文字を作図できる機能が追加されました。
- 連番文字に丸、正方形の図枠を付けて作図できます。
- 直線、円弧、連続線の両端、始点、終点に矢印マークを設定可能。
- DWG入出力時、ハッチ塗りの透過性に対応。
- SHAPEファイル入力時、新規図面に用紙サイズ、スケールを自動で設定し、図形が収まるように変換できます。
対応データ形式
DynaCADシリーズが対応するデータ形式です。AutoCADのDWG/DXFファイル、CALS/EC、AutoCAD、JWWなど幅広く精度の高いデータ互換が行えます。
詳しくはメーカーサイトをご確認ください。
入力/出力
- DXF/DWG (AutoCAD2018形式)
- SXF Ver.3.1 (SFC/SFZ、P21/P2Z)
- JW_CAD for Windows (JWW)
電子納品図面
- SXF仕様への準拠性を検定するOCF検定に合格しています。
- CAD製図基準準拠のテンプレートを搭載
- 既存図面をCAD製図基準に従ったレイヤ名やレイヤの図形色、線種に変換可能
- 「SXF表示機能及び確認機能要件書(案)」に従った図面チェック機能
- 「CAD製図基準」に従ったレイヤ名、図形色、線種等のチェック機能